ごあいさつ

理事長 工藤岳秋

 医療法人はまなすは、1994年3月15日、「はまなす外科医院」として花畔の地に産声を上げました。関係各位の四半世紀を超える御支援に感謝申し上げます。
 はまなす医院(石狩)は腎臓内科、内科、外科を標榜し、リハビリテーション、栄養指導を含め透析患者さんに対する総合的な医療を提供しています。
 篠路はまなすクリニックは一般外科とともに、消化器疾患に対する検査・手術、透析アクセスのカテーテル・手術による治療を柱として専門性の高い診療を行っています。 両施設を車両送迎で繋ぎ、各々の特性を全ての患者さんに役立てられるよう努めております。
 内科・外科の幅広い疾患に対応すべく努力を重ねておりますが、医療機関・医療者として大切なことは、医療技術の研鑽とともに、病に苦悩する方々に「寄り添うこと」だと考えて おります。慢性腎不全や消化器癌における治療の選択は人生の選択につながります。私たちの掲げる理念「『人』は医療の根幹」を具現化し、一人一人の患者さんが納得できる方向に進めるよう、スタッフとともに寄り添ってサポートしていきたいと考えています。

1.消化器内科・消化器外科

 消化器内視鏡・超音波などの検査を行います。上部消化管(胃カメラ)については経鼻内視鏡の選択が可能です。下部消化管(大腸)については、内視鏡検査とともに、苦痛が少ない大腸CT検査(バーチャル内視鏡)も用意しています。
 手術は主に篠路はまなすクリニックで行い、急性虫垂炎、鼠径ヘルニア、胆石症、胃がん、大腸がん等の疾患などを手がけています。胆のう摘出術、胃切除術、大腸切除術については積極的に腹腔鏡手術を適用することで、患者さんが早期に社会復帰できるようサポートしています。

2.腎臓内科・透析(血液透析・腹膜透析)

 はまなす医院では月曜日~木曜日、篠路はまなすクリニックでは火・金曜日に腎臓内科の専門医が外来を担当しています。尿蛋白・尿潜血陽性の精査、特殊な腎疾患、腎代替療法、などについて北海道大学内科II腎グループと連携しながら診療を行っています。
 血液透析については、導入から合併症発生時の入院加療まで幅広く対応します。 シャント、人工血管、透析用カテーテルなどのアクセス作製も行います。
 バスキュラー・アクセスのトラブル発生時には外科医が対応し、カテーテルによる経皮的血管拡張術(PTA)、外科手術による再建、などから最適な方法が選択できます。
 透析のもう一本の柱である腹膜透析にも対応しており、カテーテル留置術も自施設で行 っています。

3.リハビリテーション

 高齢化の進行によって、心身の活力が低下し生活機能が障害される「フレイル」が増加し、日常生活に介助を要する患者さんの増加が問題となりつつあります。透析患者さんでは特に、運動不足による筋力低下が骨折の原因となり得ます。骨折は寝たきりになるリスクを高め身体能力の低下に向かう悪循環を生じます。はまなす医院ではリハビリテーション室を開設し、運動療法・物理療法などを積極的に実施しています。

4.「かかりつけ医」

 石狩、篠路それぞれの地域で、内科・外科を問わず気軽に健康相談に立ち寄れるような外来診療を展開しています。私たちの持つ専門性、あるいは他の診療科への橋渡しをしていき たいと考えます。身体に関する悩みをお気軽にご相談ください。

5.診診連携

 特徴の違う近隣の診療所が協力することで患者さんの利便性が病院並みに向上します。篠路はまなすクリニック・はまなす医院とも有床診療所であり、訪問診療や無床クリニックからの入院依頼については病床に空きがある限り積極的にお引き受けしています。石狩市・札幌市北区の数少ない急性期・回復期病床として有効に活用していただきたいと思います。

理事長 略歴

昭和48年生まれ 釧路管内標茶町出身
平成10年3月 北海道大学医学部医学科卒業
平成19年9月 北海道大学大学院医学研究科修了(医学博士)
平成10年4月 北海道大学医学部第一外科入局
北海道大学病院、国立札幌病院、日鋼記念病院、足寄町国保病院で研修
平成18年4月 千歳市民病院外科  医員
平成18年10月 釧路労災病院外科  副部長
平成20年4月 苫小牧市立病院外科 医長
平成22年4月 旭川厚生病院外科  医長
平成23年12月 医療法人はまなす理事長・はまなす医院院長
平成27年4月 篠路はまなすクリニック院長

所属学会等

日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医
日本大腸肛門病学会
日本透析医学会